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【医師監修】M字ハゲは治らない?原因とセルフチェック、対策方法を解説

「最近おでこが広くなった気がする」「生え際が薄くなってきたかもしれない」と感じることはありませんか?もしかすると、それはM字ハゲのサインかもしれません。

M字ハゲは、AGA(男性型脱毛症)の初期症状として現れることが多く、放置すると薄毛が頭頂部へと広がっていく可能性があります。早期に気付いて対処することが、治療効果を高めるうえで重要です。

この記事では、M字ハゲの定義やセルフチェック方法、原因と治療法まで幅広く解説します。気になる症状がある方は、ぜひ参考にしてください。

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M字ハゲとは

まずはM字ハゲの定義や進行度の目安、セルフチェックの方法について見ていきましょう。

M字ハゲの定義

M字ハゲとは、左右のこめかみの上の生え際が後退し、前から見たときにアルファベットのMに見える状態を指します。おでこの中央部分の生え際は比較的残りやすく、両サイドだけが薄くなるのが特徴です。

生え際全体が後退するU字型や、頭頂部から薄くなるO字型の薄毛と比べて、M字ハゲは早い段階から自分で気付きやすいタイプだといえます。治療にもつながりやすいため、変化が見られたら早めに専門医へ相談しましょう。

薄毛(ハゲ)、若ハゲの原因と対策について 予防法・治療法を解説
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M字ハゲの前兆と進行度

M字ハゲは、AGAの初期段階でもっとも多く見られる症状です。AGAの進行度を評価するハミルトン・ノーウッド分類では、ヘアラインの後退が2cm程度のものをクラスII、2cmを超え、かつ頭頂部にも薄毛が見られる場合をクラスIIIと定義しています。
「まだ大丈夫」と放置してしまうと、後退がさらに深くなり、U字ハゲへと進行する場合があります。不安がある場合は、進行する前に一度専門の医師へ相談しましょう。

セルフチェック方法

M字ハゲかどうかは、自宅でも簡単にチェックできます。まず鏡を用意し、前髪を上げておでこの広さを確認しましょう。目を見開いて眉毛を上げたとき、シワができる部分がおでこ、シワができない部分が頭皮の目安です。

あくまでも目安ですが、おでこと頭皮の間が指2〜3本ほどある場合、M字ハゲの可能性が考えられます。すぐに判断が難しい場合は、生え際の写真を数日おきに撮影して比較しましょう。生え際の位置や髪の量に変化が見られる場合は、M字ハゲが疑われます。

生まれつきの富士額とM字ハゲの違い

生まれつき生え際がM字になる富士額と、M字ハゲを見分けるポイントは、進行性があるかどうかです。

富士額は子どもの頃から形がほとんど変わりません。一方で、M字ハゲは成人以降に徐々に生え際が後退する変化がみられます。また、富士額の場合は生え際の髪にも十分な太さがありますが、M字ハゲでは髪が細くやわらかくなっている場合が多いのが特徴です。

なお、進行スピードと年齢の関係は薄いと考えられ、20歳前後で急激にM字ハゲが進行するケースもあります。定期的に写真を撮るなどして変化を確認し、気になる場合は早めに医師へ相談しましょう。

M字ハゲの原因とメカニズム

M字ハゲが起こる原因はひとつではなく、遺伝や生活習慣、ヘアスタイルなど複数の要因が絡み合っています。ここでは、主な原因とそのメカニズムについて解説します。

AGA(男性型脱毛症)

M字ハゲの主な原因として挙げられるのが、AGA(男性型脱毛症)です。AGAは、男性ホルモンの一種であるテストステロンが、5αリダクターゼという酵素によってジヒドロテストステロン(DHT)に変換されることで発症します。

DHTが毛根に作用すると、本来であれば2~6年ある髪の成長期が数ヶ月ほどに短縮され、髪が十分に成長しないまま抜けてしまいます。また、AGAは進行するため、放置すると薄毛がM字型にとどまらず、頭部全体へ広がる可能性があることに注意しましょう。

AGA対策・薄毛予防法
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遺伝的要因

AGAの発症には遺伝が関与しており、特に、母親から受け継がれる遺伝子の影響が強いとされています。具体的に遺伝するといわれているのは、5αリダクターゼの活性の高さと、DHTを取り込むアンドロゲンレセプターの感受性です。

ただし、遺伝した場合でも必ずAGAを発症するわけではなく、発症の有無には個人差が見られます。

牽引性(けんいんせい)脱毛症

髪を強く引っ張り続けるヘアスタイルが習慣化すると、牽引性脱毛症と呼ばれる抜け毛が起こることがあります。きつく結んだまとめ髪など、頭皮へ負担をかけるスタイルが主な原因です。牽引性脱毛症はAGAとは異なり、ヘアスタイルを見直すことで改善が期待できます。

生活習慣やストレス

睡眠不足や偏った食生活、運動不足、慢性的なストレスなども、M字ハゲを悪化させる要因です。生活習慣の乱れは、頭皮の血流低下や栄養不足を招き、毛母細胞へ十分な栄養が届きにくくなる原因となります。日頃からバランスの取れた生活を心がけることが大切です。

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自宅でできるセルフケア

M字ハゲの改善には医療機関での治療が基本ですが、健やかな髪の成長のためには日常生活でのセルフケアも重要です。ここでは、自宅で取り組めるケアの方法を紹介します。

頭皮環境を整える

健やかな髪の成長を促すためには、頭皮の状態を良好に保つことが重要です。具体的には、以下のケアを取り入れてみましょう。

  • 頭皮への刺激が少ない成分のシャンプーなど、ヘアケア用品を見直す
  • 指の腹で優しく洗う、正しいシャンプー方法を心がける
  • 血行を促進する頭皮マッサージを取り入れる
  • 頭皮用の保湿ケアアイテムを活用する
  • 帽子や日焼け止めスプレーなどで紫外線対策をする

これらのケアは、継続して行うことで効果が期待できます。

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生活習慣を改善する

頭皮の状態は、日々の生活習慣とも関わっています。以下の点を意識して、生活習慣の見直しに取り組みましょう。

  • バランスの良い食生活を心がける
  • 十分で質の良い睡眠を取る
  • 運動や趣味など、適度にストレスを解消する

ただし、セルフケアはあくまでも頭皮環境を整えるものであり、すでに薄くなった部分に髪を生やす効果は期待しにくいのが実情です。M字ハゲの改善を目指すのであれば、セルフケアと並行して医療機関での治療を検討しましょう。

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根拠に基づくM字ハゲの治療方法

M字ハゲの原因が、生活習慣の乱れや牽引性脱毛症、ストレスである場合は、生活習慣やヘアスタイルの見直しによって改善が見込める場合があります。

一方で、AGAなど遺伝的な要因が原因の場合は、医療機関での治療が必要です。ここでは、根拠に基づいた主な治療方法を紹介します。

内服・外用薬による治療

M字ハゲの治療において一般的なのが、薬による治療です。主に使用される薬とその特徴について解説します。

【医師監修】AGA治療薬の種類とその効果・副作用
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デュタステリド・フィナステリド
デュタステリド(商品名:ザガーロ)とフィナステリド(商品名:プロペシア)は、AGAの進行を抑制する内服薬です。どちらもテストステロンをDHTに変換する酵素(5αリダクターゼ)の働きを阻害することで、抜け毛の原因となるDHTの生成を抑えます。

主な副作用としては、初期脱毛や性欲減退、射精量の減少などが報告されています。いずれも医師の処方が必要な薬であるため、使用する際は専門の医療機関を受診しましょう。
 
ミノキシジル
ミノキシジルは、毛母細胞を活性化させ発毛・育毛を促進する薬です。血管拡張作用により頭皮の血行を改善し、毛母細胞へ栄養が届きやすい環境を整えます。内服薬と外用薬があり、内服薬のほうが高い効果が期待できる一方で、副作用のリスクも高くなるのが特徴です。

主な副作用としては、初期脱毛や動悸、頭痛、多毛症などが挙げられます。デュタステリド・フィナステリドとは作用のメカニズムが異なるため、併用することでより高い効果が期待できるのです。

注入治療(メソセラピー)

メソセラピーでは、注射器を使って頭皮に直接発毛カクテルを注入します。AGAによって不足した発毛成長因子を補い、成長シグナルを正常な状態に戻すことが目的です。内服薬や外用薬が使いにくい方や、より積極的なアプローチを希望する方には選択肢となります。

Dr’sメソ治療(AGAメソセラピー)
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自毛植毛

自毛植毛は、自分の髪の毛を移植する治療法です。採取は、男性ホルモンの影響を受けにくく目立ちにくい後頭部から行われます。毛根ごと移植するため、移植した部分でも正常なヘアサイクルが繰り返され、定着すれば定期的なメンテナンスが必要ない点がメリットです。ただし、植えた周囲の元々ある毛はホルモンの影響を受けるので、薄毛が進行している場合には追加でAGAの治療が必要となる場合もあります。

一方で、髪のボリュームが戻るまでには約6〜8ヶ月かかること、他の治療法と比べて費用の負担が大きくなりやすいことは、あらかじめ理解しておきましょう。

植毛治療(ヘアストロング、Hair Strong)
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【医師監修】自毛植毛の生え揃うまでの期間
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M字ハゲに関するよくある質問

ここでは、M字ハゲに関してよくある質問にお答えします。

M字ハゲは市販の薬で改善しますか?

市販されている発毛剤としては、ミノキシジルを配合した外用薬があり、医薬品として一定の効果が認められています。ただし、国内で市販されている薬はミノキシジル濃度が5%までの製品です。

AGA専門クリニックでは、5%を超える高濃度のミノキシジル外用薬や内服薬を医師から処方してもらえます。一方で、薬局などで購入できる育毛剤は頭皮環境を整えるもので、発毛が期待できるものではありません。

日本皮膚科学会の「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン」でも、t-フラバノンを配合した育毛剤で薄毛の改善効果が見られたのは使用者全体の約3割です。AGAが原因のM字ハゲを改善するためには、医療機関で処方される治療薬が必要になるケースが多いといえます。

【医師監修】発毛剤と育毛剤の違いを解説 効果や副作用について
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高校生や20代でも、M字ハゲの治療は受けられますか?

M字ハゲは高校生や20代であっても急激に進行するケースがあり、治療を受けることは可能です。ただし、AGA治療薬には年齢制限が設けられているものもあるため、まずは専門のクリニックに相談しましょう。

治療をやめると、髪はもとに戻ってしまいますか?

治療薬の服用をやめると、正常に保たれていたヘアサイクルが再び乱れ始め、AGAが進行していきます。服用を中止したからといって急激に悪化するわけではありませんが、やめてから3〜6ヶ月程度で薬の効果はなくなり、1年ほどすると治療前の状態に戻るとされています。

M字ハゲの改善・維持には継続的な治療が必要です。自己判断での中止は避け、医師と相談しながら治療を進めましょう。

片側だけがM字ハゲになることはありますか?

M字ハゲは必ずしも左右対称に進行するわけではなく、片側だけに薄毛が見られるケースもあります。ホルモンの影響の受けやすさや頭皮の血行状態など、局所的な要因によって左右差が生じることがあるためです。

片側だけが薄くなっていると感じる場合でも、AGAが原因の可能性があります。気になる場合は、専門の医師に診てもらいましょう。

M字ハゲの治療は保険適用ですか?

AGA治療は、原則として保険が適用されない自由診療となります。AGA治療は容姿を美化する治療に該当するとみなされるため、基本的に健康保険の対象外です。

ただし、頭皮の炎症や皮膚疾患などによる抜け毛・薄毛と診断された場合は保険が適用されるケースもあります。
AGA治療は保険が適用される?治療の費用についても解説
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まとめ

M字ハゲは、AGAをはじめとするさまざまな原因によって引き起こされる薄毛の一種です。早期に気付きやすいという特徴がある一方、放置すると頭頂部へと進行するリスクがあるため、変化を感じたら早めに対処することが重要です。

セルフケアで頭皮環境を整えることも大切ですが、AGAが原因のM字ハゲには医療機関での治療が必要です。内服・外用薬による治療やメソセラピー、自毛植毛など、症状や希望に応じたさまざまな選択肢があります。

自己判断での治療は避け、専門の医師に相談しながら自分に合った方法で治療を進めていきましょう。

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