抜け毛がひどい原因とは?正常・異常の見分け方や対策方法を解説
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- 更新日:2023年2月28日
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抜け毛がひどい原因とは?正常・異常の見分け方や対策方法を解説
髪が大量に抜けたときは、何らかの病気を疑う方が多いのではないでしょうか。実は、紫外線や間違った洗髪方法などが原因で抜け毛が増えることもあります。健康な人でも髪は自然に抜けるので、抜け毛があったからといって何らかの異常が起きているとは限りません。正常な抜け毛と異常な抜け毛を見分けた上で、適切に対処しましょう。ここでは、抜け毛がひどい原因と、正常・異常の見分け方、対策方法について詳しく解説します。
抜け毛が正常か異常かの見分け方
正常な抜け毛かどうかは、抜け毛の本数や毛根の形などで見分けることができます。抜け毛の正常・異常の見分け方について、詳しく見ていきましょう。
正常な抜け毛の本数
人の髪は、ヘアサイクルと呼ばれる生え替わりの周期によって、発毛と脱毛を繰り返しています。2~6年かけて髪が成長し、2週間程度で髪の成長が止まります。そして、3~4ヶ月で髪が自然に抜け落ち、しばらくすると再び発毛します。
この時に抜ける毛は特に問題はなく、健康な人は、1日50~100本程度の髪が抜けます。この程度の抜け毛であれば、髪が抜けていることを認識できない方が多いのではないでしょうか。身の周りに髪が数本落ちている程度であれば、正常な範囲内といえるでしょう。
異常な抜け毛の本数
1日に100本を大きく超える本数の髪が抜けている場合は、異常な抜け毛といえます。ただ、抜け毛の本数を正確に数えることは難しいので、異常な抜け毛になかなか気づけないでしょう。浴室の排水口に短期間で抜け毛が溜まる、枕に大量の抜け毛が落ちている、洗髪時に多量の抜け毛が指に絡みつくといった場合は、異常な抜け毛だと考えられます。
毛根の形は正常か?
正常な抜け毛かどうかは、毛根の形で確認できます。健康な抜け毛の毛根は、太くてハリがあります。一方、異常な抜け毛の毛根は細くて弱々しい見た目です。また、毛根にふくらみがなかったり、ギザギザしていたりする場合も髪の成長に支障をきたしている可能性があります。
髪の太さは正常か?
日本人男性の髪の太さは平均0.08~0.1mm程度です。15~24歳は0.085mm、20代後半から細くなっていき、30代には0.08mm以下となります。さらに、40代後半には0.07mm、50代後半では0.065mmと細くなります。
髪が細くなるのはAGAの特徴ですが、細くなる原因は加齢や栄養不足などさまざまです。いずれにしても、年齢に対して髪が細すぎる場合は異常な抜け毛と考えられます。
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抜け毛がひどい原因は?(ヘアサイクルの乱れ)
抜け毛がひどい場合は、原因を突き止めることが大切です。生活習慣やストレス、洗髪、ドライヤーの当て方、加齢など、抜け毛に深く関係する事柄について、詳しく見ていきましょう。
栄養バランスが偏っている
偏った食事によって栄養のバランスが崩れると髪に必要な栄養素が不足して抜け毛につながります。
加工食品やジャンクフード、脂っぽい食事、塩分や糖質の多い食事を中心にした場合、頭皮と髪の毛の健康に必要なアミノ酸(タンパク質)、亜鉛、ビタミン、鉄分の栄養素が不足してしまいます。
髪の毛はケラチンというタンパク質でできており、アミノ酸を摂った食事から生成し髪を作っています。ケラチンを生成するには亜鉛も必要で、亜鉛が不足するとケラチンを生成できず新しい髪が生えてこなくなってしまうのです。さらに鉄分が不足してしまうと貧血になり、髪の成長に必要な酸素と栄養分が届かず成長途中のまま髪が抜けてしまうことがあります。
また、ビタミンには他の栄養素の補助をする役割があり、頭皮では亜鉛の働きを助けてくれます。ビタミンはほとんど体内で生成されないので食事から摂取しないといけません。
そのため、食事は偏りなくバランスよく摂るようにしましょう。
生活習慣の乱れ
睡眠不足や食生活の乱れ、運動不足、過度な飲酒など生活習慣の乱れは、抜け毛の増加を招きます。睡眠不足だと髪の成長に必要な成長ホルモンの分泌が低下するため、髪が育ちにくくなります。その結果、細くて短い髪が増えて薄毛になったり、十分に成長していない髪が抜け落ちたりします。
また食生活の乱れによって、髪の成長に欠かせないタンパク質やビタミン、ミネラルなどの不足を招くことも。運動不足は血流を低下させ、頭皮への栄養の供給状況の悪化を招きます。過度な飲酒は、アルコールを代謝するときに髪の成長に必要な亜鉛を大量に消費するため、抜け毛を増加させる恐れがあります。
季節の移り変わりによる環境変化
春、秋、冬は抜け毛が増えやすい季節です。春は、新しい環境で生活を始めることによるストレスが原因で抜け毛が増えやすくなると考えられます。過度なストレスは自律神経のバランスを崩し、血流を低下させます。その結果、頭皮に栄養が十分に運ばれなくなり、抜け毛が増えてしまうのです。
秋は、夏の紫外線ダメージから頭皮を守るために増えた髪が抜け落ちることで、抜け毛を自覚する方が多い季節です。秋そのものに抜け毛の原因があるわけではありません。
冬は、頭皮が乾燥しやすく、ダメージを受けやすいために抜け毛が増えがちな季節です。さらに体温の低下によって免疫力も低下し、頭皮の常在菌が増えやすくなることも抜け毛に関係しています。頭皮の常在菌が増えると、炎症が起きて髪が抜ける場合があります。
間違った洗髪・シャンプーの使い方
爪を立ててゴシゴシ洗ったり、十分にすすがなかったりすると、頭皮が大きなダメージを受けます。頭皮が傷つくと、細菌感染によって強い炎症が起こり、抜け毛が増えることも。また、頭皮にシャンプーの泡が残ると水分が奪われて頭皮のバリア機能が低下し、少しの刺激で炎症が起こるようになります。
洗髪の際は、指の腹で丁寧に洗い、十分にすすぐことが大切です。
ドライヤーの当て方の問題
頭皮の近くにドライヤーを当てると、頭皮の水分が奪われてバリア機能が低下します。頭皮がダメージを受けると炎症が起きて抜け毛が増える可能性があります。ドライヤーは、頭皮から20cm以上離して当てることがポイント。また、同じところに温風を当て続けないように、ヘッドを常に振りながら乾かしましょう。
ドライヤーの温風を当てる時間を短縮するために、事前のタオルドライで水滴を取り除いておくことも重要です。その際は、柔らかいタオルで髪を挟み込むように水滴を取り除いて、髪を傷めないようにしましょう。
加齢の影響
加齢とともに、髪を作る毛母細胞の機能が低下して、抜け毛が増えるケースがほとんどです。加齢を止める方法は存在しないため、抜け毛がある程度増えるのは仕方のないことです。老化を早めるような不摂生な生活を避け、頭皮や髪へのダメージを防いで少しでも抜け毛を増やさないことを意識しましょう。
病気の可能性
ひどい抜け毛の原因は、AGAや円形脱毛症などの可能性があります。AGAは、男性ホルモンのテストステロンが頭皮の5αリダクターゼと結合し、ジヒドロテストステロン(DHT)になることから始まります。ジヒドロテストステロン(DHT)は、毛乳頭細胞の男性ホルモン受容体に取り込まれ、毛母細胞へ脱毛シグナルを送ります。そうすると髪の成長期が短縮されて、細くて短い髪が増えることで薄毛になるのです。
細くて短い抜け毛が増えた場合は、AGAの疑いがあります。また、円形脱毛症によって髪が多量に抜ける場合もあります。円形脱毛症といえば、コイン状の脱毛斑ができる病気をイメージする方が多いのではないでしょうか。実は、頭髪全体や全身の毛が抜けるタイプもあります。 短期間で多量の抜け毛が起きた場合は、そのまま頭髪あるいは全身の毛が抜ける可能性があるのです。
抜け毛の対処法とは
老化による抜け毛を防ぐことはできませんが、生活習慣の乱れやドライヤーの当て方などが原因の抜け毛は、対処すれば改善する可能性があります。抜け毛の対処法について、詳しく見ていきましょう。
- 対処法1:身体に良い生活習慣を身につける
- 髪の健康を維持するためには、栄養のある食事をとる、十分かつ良質な睡眠をとるといった身体に良いことをすると必然的に髪にも良い影響が出ます。
ご自身の生活習慣で取り入れやすいものからでいいので、規則正しい生活を送るように心がけましょう。 - 対処法2:頭皮をマッサージする
- 頭皮が凝り固まっていては血の巡りが悪くなり、髪の成長に必要な血液や栄養成分が行き届きません。頭皮にはいくつかのツボもあり、そういったツボを押しながら頭皮マッサージを行うことで血の巡りを良くし、髪に必要な栄養素が届くようにしましょう。
- 対処法3:頭皮の紫外線ケアを行う
- 紫外線を浴びると「光老化」が起こります。光老化というとシワやシミなどができるという印象があるかと思いますが、タンパク質の合成反応を阻害するとも言われており、タンパク質でできている髪にも影響を及ぼします。そのため、髪を守るために帽子の着用や頭皮への日焼け止めスプレーを使用しましょう。もし日焼けしてしまったら、頭皮の熱を取る為に冷却スプレーを使ったり、頭皮用のローションで保湿ケアをしましょう。
- 対処法4:正しい方法でシャンプーする
- 間違ったシャンプーの仕方を続けると髪に悪影響を与えます。髪のために、ご紹介する正しい洗髪を心がけましょう。
・正しいシャンプーの仕方
(1)ブラッシング
(2)予洗い(念入りに)
(3)泡立てたシャンプーで頭皮を洗う(爪は立てない)
(4)シャンプーを残さないように洗い流す
洗髪後は自然乾燥ではなく、必ずドライヤーで乾かしましょう。また、シャンプーはできるだけ夜にした方が頭皮環境には良いです。
毎日のシャンプーで抜け毛改善は十分見込めます。だからといって毎日2回や3回もシャンプーをするのは禁物。必要な皮脂まで落としてしまいます。
夜に正しいシャンプーの仕方でその日の汚れを落とすようにしましょう。 - 対処法5:医師に相談し、AGA治療をする
- AGAや円形脱毛症などの病気が原因の抜け毛は、その原因を解消することで改善が期待できます。
病気なので医療機関での治療が必要です。
医療機関で行う主な治療法をご紹介します。
・AGA(男性型脱毛症)
AGAは、ジヒドロテストステロン(DHT)の合成を阻害するフィナステリドやデュタステリドの成分を含んだ薬や発毛を促すミノキシジルの成分が入った薬などを使用すると、進行を抑えられる可能性があります。
・円形脱毛症
円形脱毛症に必ず治る治療法は存在しませんが、治療を受けることで状況が好転する場合があるため、まずは医療機関を受診することが大切です。
・脂漏性皮膚炎
脂漏性皮膚炎は、原因となるマラセチア菌の増殖を抑える薬や炎症を抑える薬を使用します。
他にも頭髪の病気は様々ありますが、自己判断で薬を使用するのは危険です。病気が疑われる場合は、早めに医療機関を受診して、医師の診断を受けることが大切です。
AGAスキンクリニックでは、AGAの治療実績が豊富にあります。抜け毛がひどいときは、まずは当院までお気軽にご相談ください。
まとめ
ひどい抜け毛に悩まされている場合は、早めに医療機関を受診しましょう。もしAGAが原因の場合、放置すると進行する恐れがあります。1日50~100本程度の抜け毛であれば問題ありませんが、目に見えて抜け毛が増えている場合は、何らかの病気や異常による抜け毛だと考えられます。単なる抜け毛だと思って放置すると後悔する恐れがあるため、早めに対処しましょう。
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監修医師情報
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診療顧問
所属学会
・日本形成外科学会専門医
・国際形成外科学会員経歴
2017年 3月 東京美容外科 技術顧問 就任
AGAスキンクリニック 診療顧問 就任
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