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【医師監修】円形脱毛症とは?AGAとの違いは?原因や症状を解説

【医師監修】円形脱毛症とは?AGAとの違いは?原因や症状を解説
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監修医師情報

田中 洋平

診療顧問

AGAスキンクリニック 診療顧問 田中 洋平

目次

  1. 円形脱毛症とは?AGAとの違いは?原因や症状を解説
  2. 円形脱毛症とは?
  3. 円形脱毛症には種類がある?
  4. 円形脱毛症の特徴
  5. 円形脱毛症とAGAの違い
  6. まとめ

円形脱毛症とは?AGAとの違いは?原因や症状を解説

髪の毛が薄くなると「どうすれば生えてくるんだろう?」とは考えても「どんな種類の脱毛症なんだろう?」と考えることは少ないのではないでしょうか。抜け毛や薄毛にはさまざまな種類があり、脱毛症の種類にあわせた対策を取ることで改善しやすくなるのです。

この記事では薄毛の一種である円形脱毛症やAGAとの違いなどを紹介します。症状が自分に当てはまらないかをチェックしてみてください。

円形脱毛症とは?

円形脱毛症は、その名の通り円形や楕円形に髪の毛が抜けてしまう脱毛症です。複数個所が脱毛する場合や、個々の脱毛箇所がくっついて広がり、すべての頭髪が抜ける場合などがあります。痛みなどはなく、突然一気に髪の毛が抜けることもあることから、自分では気づかず他の人からの指摘で気づくケースも多いのが特徴です。

■円形脱毛症の原因

円形脱毛症にはさまざまな原因があります。どのような原因が考えられるのかを見ていきましょう。

・原因1:自己免疫疾患

円形脱毛症は原因がはっきりとわかっていない脱毛症ですが、近年では「自己免疫疾患」が有力視されています。

通常、免疫機能は体外から侵入してくる異物を攻撃し、体を守っています。しかし何らかの原因で免疫機能に異常が発生すると、自分の身体を異物と勘違いして攻撃する場合があるのです。これを自己免疫疾患と呼びます。

毛根が異物とみなされて攻撃を受けると、髪の毛が一気に抜け落ちてしまいます。これが自己免疫疾患による円形脱毛症と考えられています。

・原因2:アトピー素因

アトピー素因とは、アトピー性皮膚炎、気管支喘息、アレルギー性鼻炎などのアトピー性疾患の既往歴を指します。

円形脱毛症とアトピー素因が具体的にどのように関係するのかははっきりしていません。しかし円形脱毛症の患者さんの40%がアトピー素因を持ち、また半数以上の家族にアトピー素因がみられることから、関係があるのではないかと考えられています。

・原因3:遺伝

円形脱毛症の原因には遺伝的要素もあると考えられています。親等が近いほど遺伝する可能性が高くなり、1親等内での発症率は一般に比べて10倍にもなるといわれています。ほかにも円形脱毛症患者の8.4%に家族内発症歴がある、一卵性双生児がお互いに円形脱毛症を発症する確率は55%と、遺伝は見逃すことのできない要因といえます。

このように円形脱毛症にはさまざまな原因が考えられています。

原因についてもっと詳しく知りたい場合は、こちらの記事も参考にしてみてください。

円形脱毛症には種類がある?

円形脱毛症は脱毛箇所の範囲や数などによって、複数の種類に分類されています。どのような種類があるのかを見ていきましょう。

■単発型円形脱毛症

円形もしくは楕円形の脱毛が1か所に起こる場合を単発型円形脱毛症といいます。約8割の患者さんが発症後1年以内に治癒しているとのデータもあり、円形脱毛症の中ではもっとも軽度な症状とされています。しかし後述の多発型円形脱毛症に移行するケースもみられるため、十分な注意が必要です。

■多発型円形脱毛症

円形や楕円形の脱毛が複数個所に起こります。単発型から移行するケースが多く、再発を繰り返しやすくなるのが特徴です。複数の脱毛箇所がつながって脱毛範囲が大きくなり、頭部すべての髪の毛が抜けてしまうこともあります。

■全頭型円形脱毛症

頭部全体の髪の毛が抜け落ちる円形脱毛症で、多発型から移行するケースが多くみられます。症状が重いことから、このタイプの脱毛症は自力での改善治療が難しいと考えられています。なるべく早めに医療機関に行き、治療を受けることをおすすめします。

■汎発型円形脱毛症

円形脱毛症のなかでも最も症状が重いといわれているのが汎発型です。髪の毛だけではなく、まゆ毛やまつげ、ヒゲやわき毛など、全身の体毛がすべて抜け落ちてしまいます。治療が困難な脱毛症とされており、医療機関での治療が推奨されています。

円形脱毛症の特徴

円形脱毛症の特徴

円形脱毛症にはさまざまな種類があることがわかりました。
この項目では、円形脱毛症の特徴をチェック形式で紹介します。当てはまるものが多いほど円形脱毛症の可能性が高まります。「自分の症状は円形脱毛症かも?」と思う方はチェックしてみてください。

  1. 1. 前兆などはなく、髪の毛が一気に抜ける。
    円形脱毛症はだんだん薄毛になっていくのではなく、部分的な髪の毛が一気に抜けます。
  2. 2. 痛みなどがなく、気づかないうちに脱毛してしまう。
    円形脱毛症には痛みなどの症状が伴わないため、自分では気づかないケースも多くあります。
  3. 3. 脱毛範囲が円形や楕円形で、髪が生えている部分との境目がはっきりしている。
    脱毛部分が円形になるのは円形脱毛症の大きな特徴です。
  4. 4. 爪の表面に点状のへこみがある。
    円形脱毛症になると、爪が点状にへこむ異常が見られることがあります。
  5. 5. アトピー性疾患(アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、気管支喘息など)を患っている。
    アトピー素因を持つ人は円形脱毛症になりやすいと考えられています。

円形脱毛症とAGAの違い

自分の症状がAGAなのか円形脱毛症かで悩む患者さんも多いのではないでしょうか。AGAと円形脱毛症にはどんな違いがあるのか知ることで、薄毛の状態を理解しやすくなります。この項目では発症対象や進行方法など、円形脱毛症とAGAの違いについて紹介しますので、参考にしてみてください。

■発症対象が違う

AGAは「男性型脱毛症」といい、男性ホルモンが大きな原因であるため、発症するのは多くが成人男性です。思春期以降に発症し、年齢とともに発症率が高くなっていきます。

一方の円形脱毛症は自己免疫疾患などが原因であるため、女性や小さな子どもでも発症します。円形脱毛症患者の4分の1が15歳以下の子どもといわれているほどです。

■進行方法が違う

AGAは薄毛がじわじわと進行していきます。はじめは「なんとなく髪の毛が薄くなってきた」という状態から、時間をかけて無毛状態に進行する特徴があります。

円形脱毛症は突然髪の毛が抜け落ちるので「髪の毛が薄くなってきた」という期間はほとんどありません。そのため自分自身でも気づかないうちに脱毛箇所ができてしまうのです。

■円形脱毛症になったら?治療法は?

円形脱毛症には治療方法がいくつかあります。専門の医療機関に相談し、自身に合った方法での治療を受けるのが良いでしょう。

この項目では円形脱毛症の治療方法を紹介します。

・治療法1:局所免疫療法

円形脱毛症の原因として自己免疫疾患が考えられることから、免疫異常の抑制を目的として行われる治療法です。円形脱毛症の箇所に意図的に炎症を引き起こす物質を塗布します。局所免疫療法で発毛が見られるなどの変化は認められていませんが、脱毛箇所を小さくすることに期待できます。

局所免疫療法は炎症を引き起こすため、アトピー性皮膚炎の患者さんは症状が悪化するケースがあります。また使用する薬剤が試薬にあたることから、保険が適用されない治療となります。

・治療法2:ステロイドの注射

免疫機能を抑制する働きに期待できるステロイドを患部に注射することで、症状の改善を目指す治療法です。単発型や多発型の患者さんに行われます。注射の際に強い痛みがあることや、血管拡張がみられるケースがあること、注射部位が陥没する場合があることなどから、十分な注意が必要な治療とされています。

・治療法3:ステロイドの外用

ステロイドを患部に塗布することで症状の改善を目指す治療法です。英国の2012年版円形脱毛症診療ガイドラインで、軽症~中等症の円形脱毛症患者さんに発毛作用がみられると記載されています。

・治療法4:かつらの着用

かつらは直接治療につながるわけではありませんが、脱毛部分が人に見られることを気にするストレスを予防したり、紫外線や外傷から患部を守ったりする働きに期待できます。

このように円形脱毛症にはさまざまな治療方法があり、脱毛に気づいたら早めに治療をすることで改善を目指すことができます。ほかにも詳しい治療法について知りたい方はこちらの記事を参考にしてみてください。

まとめ

円形脱毛症は突然髪の毛が抜け落ちてしまうため、症状が現れると驚く方が多いのではないでしょうか。「このまま生えてこないかもしれない…」と不安になるかもしれません。しかし記事で紹介したように、円形脱毛症にはさまざまな治療方法があります。ある日突然脱毛箇所を見つけてしまったら、一人で抱え込んで悩むのではなく、早めに専門の医療機関に相談することをおすすめします。症状が悪化しないうちに治療を受け、改善を目指しましょう。

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