【医師監修】びまん性脱毛症の治療方法は?
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- 更新日:2023年3月22日
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びまん性脱毛症の治療方法は?
びまん性脱毛症は、主に女性にみられる薄毛の1つで女性の脱毛症とおもわれがちですが、男性にも見られる症状です。髪のボリュームが失われたり、髪の分け目が目立つようになったりした場合は、びまん性脱毛症を疑いましょう。びまん性脱毛症の治療が遅れると、髪のボリュームがますます失われてしまいます。今回は、びまん性脱毛症の治療法について詳しくご紹介します。
びまん性脱毛症とは?
びまん性脱毛症とは、髪全体のボリュームが失われる薄毛の1つです。男性型脱毛症いわゆるAGAは前頭部や頭頂部の髪が薄くなりますが、びまん性脱毛症は全体的に抜け毛が増えます。まばらに抜け毛が増えるので気づきにくく、治療が遅れることが多いのです。びまん性脱毛症について詳しくは、こちらの記事をご覧ください。
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びまん性脱毛症のメカニズム
びまん性脱毛症は、ホルモンバランスの変化や頭皮への血流不足、栄養不足などさまざまな要因が重なることで髪の成長に支障をきたし、抜け毛が増えるものとされています。栄養は血液によって供給されるため、栄養が足りていても血流が悪いと髪が栄養不足になるのです。
栄養不足になれば、健康な髪を育てられなくなり、抜け毛が増える可能性があります。さらに、間違ったヘアケアによって頭皮に負担がかかることで、髪の成長に支障をきたすケースもあるのです。このように、さまざまな要因が考えられるため、原因を特定することは難しいでしょう。
びまん性脱毛症の治療法
びまん性脱毛症の治療には、外用薬や栄養補給のサプリなどを使用します。ただし、栄養補給のサプリは、栄養不足以外の原因によるびまん性脱毛症には効果が期待できません。また、頭皮に直接注射器で有用成分を注入して発毛にアプローチする、メソセラピーという方法もあります。薬を直接塗る治療とあわせることで、効率的な改善が期待できます。そのほか、自毛植毛も治療法のひとつですが、AGAとは違い髪が部分的に完全に失われることは稀です。そのため、メソセラピーや外用薬による治療が主な選択肢になるでしょう。
びまん性脱毛症の対策
びまん性脱毛症は、生活習慣やヘアケアが深く関わっているため、クリニックでの治療だけではなく、自宅での対策も必要です。次のような対策で、発毛環境を整えましょう。
十分かつ良質な睡眠
十分かつ良質な睡眠は、ホルモンバランスを整えることに繋がります。また、ストレスが和らぐことで、自律神経の乱れで起こる血管の収縮に対処できます。良質な睡眠をとるために、睡眠の質を低下させる行動を避けることが大切です。
例えば、寝る前にスマホやPCを見ていると、脳が活発に働いてしまい寝つきにくくなります。また、寝る直前に熱い湯に浸かったり、食事をとったりすることも睡眠の質の低下に繋がります。食事は寝る3時間前まで、入浴は2時間前に済ませましょう。
栄養バランスのとれた食事
健康な髪を作るために、栄養バランスのとれた食事を心がけましょう。タンパク質やビタミン、ミネラルなど、さまざまな栄養を摂ることが大切です。そのためには、肉や魚、野菜、きのこ、果物など、さまざまな食品を食べる必要があります。どうしても偏食になってしまう場合は、サプリ等で栄養を補いましょう。
ただし、サプリは栄養の含有量が多いため、過剰摂取になるリスクがあります。自分に足りていない栄養を見極めて、サプリを飲む量を調節することが大切です。
適度な運動
運動は、筋肉量を増やしたり血流を促したりします。そのため、頭皮への栄養の供給が高まり、育毛に良い影響を与えられるのです。しかし激しい運動はストレスが溜まるため、適度な運動を長く続けましょう。
運動不足の方は、まずウォーキングから始めることをおすすめします。また、エレベーターではなく階段を使ったり、1つ手前の駅やバス停で降りて歩いたりしましょう。
過度な飲酒と喫煙を避ける
過度な飲酒は、亜鉛不足を招きます。アルコールが肝臓で代謝されるときに消費される亜鉛は、髪の生成に欠かせません。過度な飲酒は避け、適度に楽しむようにしましょう。また、喫煙もニコチンの作用で血流が低下するため、びまん性脱毛症の要因になります。
飲酒と喫煙の習慣を急に変えることは困難ですが、禁煙外来やアルコール依存症外来などを利用して対策することが大切です。
クリニックでの治療
びまん性脱毛症の治療法は、外用薬やメソセラピー、自毛植毛などです。詳しい治療法について、こちらをご覧ください。
まとめ
びまん性脱毛症は、全体の髪が抜けるため、AGAと比べて気づきにくいのが特徴です。早めに治療を始めなければ、地肌が見えやすく髪のボリュームがさらに少なくなるため、抜け毛が増えたり分け目が広がったりしたら、早めにクリニックを受診することが大切です。また、クリニックでの治療とあわせて、自宅でもしっかり対策しましょう。
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監修医師情報
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診療顧問
所属学会
・日本形成外科学会専門医
・国際形成外科学会員経歴
2017年 3月 東京美容外科 技術顧問 就任
AGAスキンクリニック 診療顧問 就任
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