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【医師監修】DHT(ジヒドロテストステロン)とは?

  • 作成日:2020年10月22日
  • 更新日:2020年10月22日
【医師監修】DHT(ジヒドロテストステロン)とは?

DHT(ジヒドロテストステロン)とは?

薄毛の改善や予防を意識している方は、DHT(ジヒドロテストステロン)について知っておくことが大切です。ジヒドロテストステロンは、身体に欠かせないホルモンであると同時に、薄毛の原因になるともいわれています。薄毛が気になる方は、ジヒドロテストステロンを適切に対処することが大切です。ここでは、ジヒドロテストステロンの作用や薄毛との関係、抑制する方法について詳しく解説します。

DHT(ジヒドロテストステロン)の作用

ジヒドロテストステロンは、男性ホルモンのテストステロンが5αリダクターゼという酵素と結合することで生成されます。つまり、テストステロンの量や5αリダクターゼの活性がジヒドロテストステロンの量に関係しているのです。

ジヒドロテストステロンそのものは、男性外生殖器の形成に必要なホルモンです。

DHT(ジヒドロテストステロン)と薄毛の関係

悪いホルモンであるとはいい切れないものの、薄毛を引き起こす原因ではあります。

髪は、成長期に育ち、退行期に成長が止まります。そして、休止期を経て自然に抜ける仕組みになっています。

ジヒドロテストステロンは、髪の元になる毛母細胞へと栄養を送る毛乳頭細胞の男性ホルモン受容体に取り込まれて、毛母細胞の働きを低下させます。髪の成長サイクルに悪影響を及ぼすシグナルを出し、成長期が短縮されることで、太くて濃い健康な髪が生えにくくなるのです。

テストステロンと5αリダクターゼの両方が揃ってはじめてジヒドロテストステロンが生成されます。そのため、5αリダクターゼが存在する頭部に影響が現れやすく、薄毛を引き起こしてしまいます。なお、ジヒドロテストステロンに関わるのは5αリダクターゼII型のみとされていましたが、最近では5αリダクターゼI型も関与していることがわかってきました。

5αリダクターゼII型は前頭部や頭頂部、5αリダクターゼI型は側頭部や後頭部に分布していることが特徴です。

DHT(ジヒドロテストステロン)の抑制

DHT(ジヒドロテストステロン)の抑制

ジヒドロテストステロンを抑制することで、薄毛を未然に防ぐ作用が期待できます。ジヒドロテストステロンそのものではなく、5αリダクターゼを抑制することで、結果的にジヒドロテストステロンの量を減らせることが重要です。

それでは、ジヒドロテストステロンの抑制に繋がる食事や生活習慣について詳しくみていきましょう。

食事

ジヒドロテストステロンの抑制には、どのような食事を心がけることが大切なのか詳しくご紹介します。

亜鉛を摂る
亜鉛が含まれている食べ物は、牡蠣や牛肉、レバー、しじみなどです。亜鉛には、5αリダクターゼの抑制作用があるといわれ、結果的にジヒドロテストステロンの生成が減ります。また、髪を構成するケラチンを合成する働きもあります。そのため、亜鉛が不足すると髪質が悪くなったり、成長しづらくなったりするのです。

人体にストレスを受けると亜鉛が消費されるため、意識的に摂りつつ、日頃からできるだけストレスを防ぎましょう。
大豆類を摂る
大豆類に含まれるイソフラボンは、植物性エストロゲンとも呼ばれており、体内で女性ホルモンのエストロゲンと似た働きをします。大豆類を摂取してエストロゲンが増えると、相対的に男性ホルモンが少なくなるため、結果的にジヒドロテストステロンが作られにくくなるのです。

また、5αリダクターゼの働きを阻害するともいわれています。豆腐や納豆、厚揚げなど、さまざまな大豆製品を意識的に摂りましょう。
ミカンの皮を料理に取り入れる
ミカンの皮に含まれるd-リモネンには、5αリダクターゼの抑制作用があるといわれています。ミカンの皮をそのまま食べるのは難しいので、細かく刻んで料理やお菓子に使うと良いでしょう。
アロエを使った食品を食べる
アロエに含まれるアロインには、5αリダクターゼの阻害作用があるといわれています。肌に塗ると作用するといわれていますが、肌への刺激が強いため注意が必要です。アロエヨーグルトなどアロエが含まれる食品を試してみてはいかがでしょうか。

生活習慣

生活習慣が乱れていると、ホルモンバランスが崩れてテストステロンの分泌量が増加し、結果的にジヒドロテストステロンの量が増える可能性があります。ホルモンバランスを整えるために、次のような生活習慣を意識しましょう。

良質かつ十分な睡眠
良質かつ十分な睡眠は、ストレスを和らげてホルモンバランスを整える作用があります。必要な睡眠時間には個人差があるため、自分に適した睡眠時間を確認しましょう。また、睡眠の質を高めるために、寝る前のスマホ操作や激しい運動、熱い風呂につかるといった行為を避けてください。

寝る2時間前にぬるめの湯にゆっくりつかることをおすすめします。また、寝る前の軽いストレッチは、血流を促すことで良質な睡眠へと導くとされています。
適度な運動
適度な運動は、ストレスを和らげることでホルモンバランスを整える働きが期待できます。ウォーキングやジョギング、サイクリングなど、長く続けやすい運動を選びましょう。激しい運動はかえってストレスが溜まるため、避けることが大切です。

運動中は、景色を楽しんだり音楽を聴いたりしましょう。ストレスをより大きく解消できます。
飲酒を控える
アルコールは、肝臓で代謝されます。その際に、亜鉛が多量に消費されるため、飲酒はできるだけ控えることが大切です。どれだけ亜鉛を意識的に摂っていても、日常的に飲酒をしている場合は、結果的にジヒドロテストステロンの量が増える可能性があります。

また、アルコールには利尿作用があるため、寝る前に飲酒すると夜間にトイレに行きたくなり、睡眠の質が低下します。

クリニックでの治療

生活習慣の改善や食事、運動などによるジヒドロテストステロンの抑制には限界があります。それだけでジヒドロテストステロンの量を抑え、AGAを防ぐことは難しいでしょう。

クリニックでは、5αリダクターゼII型を阻害するプロペシア、5αリダクターゼI型II型を阻害するザガーロなどが処方されます。ただし、どちらにも副作用があり、すべての人に使用できる薬ではありません。AGAに悩む方は、まずクリニックを受診しましょう。

まとめ

ジヒドロテストステロンは、テストステロンと5αリダクターゼが結合してできる男性ホルモンです。男性らしい身体を作るように働くため、必ずしも悪いものとは言い切れません。しかし、AGAを引き起こすため、場合によっては量を抑える必要があります。薄毛に悩む方は、まずはクリニックを受診して、医師の意見を聞きましょう。

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