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【医師監修】ジェネリック医薬品「フィンペシア」は安全か?

【医師監修】ジェネリック医薬品「フィンペシア」は安全か?
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監修医師情報

田中 洋平

診療顧問

AGAスキンクリニック 診療顧問 田中 洋平

目次

  1. ジェネリック医薬品「フィンペシア」は安全か?
  2. フィンペシアとは
  3. フィンペシアの効果
  4. フィンペシアの副作用
  5. 飲み合わせについて
  6. 安易な個人輸入は危険です
  7. 個人輸入はリスクが大きい
  8. まとめ

ジェネリック医薬品「フィンペシア」は安全か?

「フィンペシア」とは、男性型脱毛症(AGA)の治療薬として、プロペシアと同じ成分が含まれるジェネリック医薬品で、プロペシアよりも価格が安いことで知られている薬です。AGA治療は保険が適用されないため、薄毛に悩む方はできるだけ治療費は抑えたいものですよね。
この記事では、フィンペシアとプロペシアは何が違うのか、なぜ安く販売されているのかなど、フィンペシアについて詳しくご紹介します。

フィンペシアとは

「フィンペシア」は、国内の医療機関でAGA治療の内服薬として処方されている「プロペシア」のジェネリック医薬品です。ジェネリック医薬品とは、特許の切れた薬と同様の成分を使用して、効き目や品質、安全性などが同じであることを国から承認された後発医薬品のことをいいます。そのため厳密には、まだ国際特許が切れていないプロペシアのジェネリック医薬品は販売できないことになるので、フィンペシアはプロペシアのコピー版ということになります。
この治療薬は、インドで2位の市場シェアを誇る製薬会社であるシプラ社で開発されました。シプラ社は1935年に設立されてから、「抗がん剤」「HIV治療薬」など、1,500種類以上の治療薬を開発し、欧米など世界中150か国以上で販売実績がある大手企業です。
現時点で日本では販売を認められていない医薬品なので、薬局ではもちろんのこと、国内にあるほとんどのクリニックで取り扱いはしていません。そのため、海外の通販サイトなどを利用して手に入れ服用している人が非常に多いのです。AGA専門クリニックなどで処方されるプロペシアが1錠250円くらいと高額であるため、リスクがあるとはいえ個人輸入で1錠25~32円のフィンペシアを購入する人が少なくないのは当然かもしれません。

フィンペシアの効果

フィンペシアに含まれる主成分は、プロペシアと同じく「フィナステリド」です。フィナステリドは、薄毛の主な原因である「DHT(ジヒドロテストステロン)」を生み出す酵素の働きを抑える力があるので、薄毛の進行を抑制することができるのです。
フィンペシアやプロペシアは、効果を実感するまでの期間や効き目には個人差がありますが、毎日飲み続けて、3か月から半年くらいといわれています。途中で飲むのを止めてしまうと抜け毛が増え、薄毛が進行してしまう可能性もあるため、最低でも1年間は毎日服用し続ける必要があります。服用し続けて髪の増加が実感できた人は10%程度、2年3年と継続することで40%以上の人に薄毛の改善が確認できたというデータがあります。

フィンペシアの副作用

フィンペシアにはプロペシアと同様の成分が含まれているので、考えられる副作用もプロペシアと同様です。フィンペシアやプロペシアの主成分であるフィナステリドは、もともと前立腺肥大症の治療薬として開発されたもので、副作用としては、肝機能障害や過敏症、性欲の低下や抑うつなどが挙げられます。とはいえ、副作用リスクは1%以下なので、大きな心配はないと考えていいでしょう。

飲み合わせについて

内服薬を飲むときは、基本的に水やぬるま湯で飲むのが正しい服用方法です。お茶やジュースなど水以外のもので飲んでしまうと、薬の効き目が下がってしまったり、身体に悪影響を与えたりする作用が出てしまうこともありえます。「フィンペシアは何で飲んでも構わない」という人もいますが、しっかりと効果を得るためにも、薬はできるだけ水やぬるま湯で飲むようにしましょう。また、アルコールと同時に摂取してしまうと、肝臓への負担が大きくなる恐れがあるため、お酒を飲む前後には服用しない方がいいでしょう。

安易な個人輸入は危険です

日本国内で、海外の通販サイトなどから個人的に輸入したダイエット薬を服用したことで亡くなってしまった方がいるのをご存知でしょうか? こういったトラブルはダイエット薬だけでなく医薬品の個人輸入すべてにおいて起こりえることです。海外通販で売られている薬の中には偽物も多く、成分量が記載と違っているものなどもあります。薬を医師の処方なしに独自の判断で服用すると、上記のように死に至る危険性もあるので注意しましょう。
国内で承認されている医薬品は、医師の処方をもとに決められた量や頻度で服用することが義務付けられています。特に、肝機能の低下や薬による副作用の経験がある人は、身体にどんな悪影響が出るかわからないので、医師の指示を守って服用することが大切です。

個人輸入はリスクが大きい

個人輸入はリスクが大きい

日本国内で処方・販売されている薬は、すべて効果や副作用について長年かけて入念なテストを行ったうえで認可され販売されています。一方、フィンペシアは国内の販売が認められておらずまだ研究段階の薬です。医師による処方もなく、自分の症状に本当に合っている薬かどうかもわからないまま国による認可もされていない薬を飲むことは、副作用や健康被害など大きなリスクが伴うので止めましょう。
この記事で、フィンペシアに含まれる成分や効果、飲み方の注意点などについて紹介してきましたが、海外から個人輸入する以外に入手方法がないため、リスクが高くおすすめできません。
フィンペシアを個人輸入するリスクとしては、下記のようなことが挙げられます。

・偽物の可能性も高い
フィンペシアをはじめ、海外サイトから個人輸入した医薬品は正規品ではない可能性が高いのです。偽物の薬が届く、支払いは完了しているのに商品が届かない、飲んだら体調を崩したなど、さまざまな被害が出ているのが事実です。
・自分の体質や症状に合っているとは限らない
フィンペシアやプロペシアには、0.2mgと1.0mgなど種類があり、通常、正規品であれば症状や体質に合わせて適した薬が処方されます。しかし、専門の医師による診断なしに、どのタイプを飲むべきか判断することはできないため、個人輸入で安易に服用してしまうと、まったく効果が現れず無駄にお金を使うことになってしまったり、薬が強すぎて身体に負担がかかったりしてしまうことも考えられます。
・薬の副作用が出た場合に対処できない
たとえ正規品のフィンペシアを購入できたとしても、万が一、服用した影響で体調が悪くなった場合に、どこの診療科に相談すればいいのか判断がつきません。また、相談を受けた医師もフィンペシアが原因の体調不良なのか断定ができないのです。その点、医師に処方してもらったAGA治療薬であれば、身体に合わず副作用が出た場合でもすぐに医師に相談ができるので安心ですよね。
・医学品副作用被害救済制度が利用できない
医薬品には、服用方法をきちんと守っていても、さまざまな理由で副作用が起きてしまうことがあります。そのため、薬の副作用で苦しんでいる人を救済するための制度として「医薬品副作用被害救済制度」というものが作られました。
この制度は、きちんとした医療機関や薬局で処方された薬を正しく使用していたのに、障害が残った、入院を余儀なくされるほど健康を害してしまった人、またその関係者に対して医療費や年金が給付されるもので、海外から個人輸入した国内未認可の薬は対象になりません。
そのため、フィンペシアを服用することで万が一重篤な副作用が起きてしまった場合、給付金を受けられないということになってしまいます。
・国内で認可された薬を服用するべき
現在、プロペシアのジェネリック医薬品として、国内の製薬会社から「フィナステリド錠」などが販売されているので、AGA治療にかかる料金を抑えたいという理由からフィンペシアを購入している方は、リスクを伴うフィンペシアではなく、きちんと専門家からアドバイスを受けられる環境でプロペシアのジェネリック医薬品を処方してもらうことをおすすめします。

まとめ

さまざまな薬が開発されAGA治療が進む中で、薄毛は治療して改善できるという認識も広がっています。できるだけ安く効果がある治療法を求めるのは理解できますが、AGA治療はまだまだ新しい分野なため、独自の判断でフィンペシアに手を出すのは危険です。
低リスクでしっかりと効果を得たいのであれば、知識や経験が豊富な信頼できるAGA専門クリニックに相談しながら、自分に合った治療を受けることをおすすめします。

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