まずはAGAに関する基礎知識を
しっかり身に付けましょう!

AGAコラム一覧

AGAコラム一覧

【医師監修】アボルブの作用は?副作用や服用方法について

【医師監修】アボルブの作用は?副作用や服用方法について
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

監修医師情報

田中 洋平

診療顧問

AGAスキンクリニック 診療顧問 田中 洋平

目次

  1. アボルブの作用は?副作用や服用方法について
  2. アボルブとは?
  3. アボルブの育毛作用
  4. アボルブの服用方法
  5. アボルブの副作用
  6. アボルブ服用の注意点
  7. まとめ

アボルブの作用は?副作用や服用方法について

アボルブは、AGA治療に使われている薬の1つです。AGAは、男性ホルモンや生活習慣、食生活などが発症に関連しているといわれています。このうち、男性ホルモンに作用するのがアボルブです。ここでは、アボルブの作用やメカニズム、服用方法などについて詳しくご紹介します。

アボルブとは?

アボルブは、デュタステリドを主成分とするAGA治療薬です。グラクソスミスクライン社がアボルブカプセルの名称で製造販売しています。本来は、前立腺肥大治療薬として用いられていましたが、髪を増やす働きがあることがわかったため、AGA治療薬として再開発されました。

アボルブの育毛作用

アボルブに含まれるデュタステリドは、AGAの改善作用があります。まずは、AGAの発症メカニズムからみていきましょう。

AGAは、男性ホルモンのテストステロンが頭皮の5αリダクターゼと結合し、ジヒドロテストステロンが生まれることから始まります。この5αリダクターゼにはI型とII型があり、従来ではII型だけがAGAの発症に関与しているといわれていました。

ところが、研究が続けられた結果、ジヒドロテストステロンは5αリダクターゼI型でも作られることがわかったのです。そして、ジヒドロテストステロンは毛乳頭細胞の受容体に取り込まれます。毛乳頭細胞は、髪を生み出す毛母細胞へ指令を出す組織です。

ジヒドロテストステロンが毛乳頭細胞の受容体に取り込まれると、毛母細胞へと脱毛シグナルを発信します。その結果、髪の成長が阻害されて、短くて細い毛が増えてしまうのです。このような毛が増えると、その部分が薄くなり頭皮が透けてみえるようになります。

アボルブには、ジヒドロテストステロンの材料となる5αリダクターゼI型とII型の両方を阻害する働きがあります。ジヒドロテストステロンの生成を阻害することで、結果的にAGAの進行を抑える作用が期待できます。

アボルブの服用方法

それでは、アボルブの服用方法について詳しくみていきましょう。

・用量について
アボルブの用量は0.5mgです。1日1回、0.5mgを服用します。カプセルの内容物が口の中や喉の粘膜を刺激する場合があるため、噛んだり開けたりせずに飲みましょう。飲むタイミングに指定はありません。
・服用期間について
また、飲み始めて間もなく作用が認められる場合もありますが、評価には6ヵ月間の継続的な服用が必要です。
飲んですぐに作用が現れないからといって服用をやめないようにしましょう。また、飲み忘れた場合も同様に作用を感じられなくなる可能性があります。飲み忘れないように、毎日同じタイミングで服用することをおすすめします。
カプセルのため、外出先でも服用しやすいでしょう。朝食か夕食の直後、寝る前の水分補給時などに服用してください。

アボルブの副作用

アボルブの副作用

アボルブには副作用があるため、事前に確認が必要です。副作用自体はどのような薬にもあるため、過度に心配する必要はありません。副作用が現れたときに服用を中止したり医師に相談したりできるように、あらかじめ確認しておくことが大切です。

それでは、アボルブの副作用について詳しくみていきましょう。

・性機能障害
アボルブには、発生確率は低いものの、勃起不全や性欲減退などの副作用があります。これは、AGA治療薬のプロペシアにもみられる副作用です。アボルブやプロペシアは、男性ホルモンの1つであるジヒドロテストステロンの生成を結果的に阻害するため、このような副作用が現れます。
勃起不全と性欲減退は、どちらも性交渉に関わります。性的興奮を覚えても勃起せず性交渉ができなくなったり、性欲が減少して性交渉をする気にならなくなったりします。子供の誕生を望んでいるときは、服用しないなどの対策が必要な場合もありますが、この症状については薬の副作用だけではなく精神的なコンディションが影響を及ぼす場合もあります。そのため、一概に薬の副作用のみが原因とは限りません。
また、薬の副作用による症状だった場合でも、服用をやめてからすぐに副作用がなくなるとは限りません。医師と話し合って、休薬期間を決めることが大切です。
・全身倦怠感、食欲不振
アボルブの服用を始めると、食欲が失われたり身体のだるさを感じたりする場合があります。重い症状では、ふらつき、ぼーっとする、頭痛や吐き気などが現れます。継続的に服用することで、身体のだるさは現れにくくなるといわれていますが、個人差があるため油断は禁物です。
あまりにも辛い症状があるときは、服用を中止して医師に相談しましょう。食欲不振や倦怠感は、さまざまな病気で起こり得る症状です。薬の副作用だと思い込み受診が遅れると、重大な病気を見逃してしまう恐れもあるので気を付けましょう。
・肝機能障害、腎機能障害
アボルブだけではなく、すべての薬は肝臓で処理されて腎臓から排泄されます。アボルブを服用することで肝臓と腎臓の負担が増えて、機能が低下するケースがあるのです。これは、アボルブ以外の薬剤でも起こり得るため、複数の薬を同時に飲むと肝臓や腎臓に過度に負担がかかり障害が起こりやすくなります。
他に薬を服用している場合は、必ず医師にその旨を伝えましょう。また、過去に肝機能や腎機能に障害が起きたことがあるかその有無も伝えることが大切です。このような薬に関することは、診察時に確認されるでしょう。
・初期脱毛
初期脱毛は、アボルブの作用が現れている証拠です。髪は、成長期から退行期、休止期を経て脱毛し、しばらくすると再び生えてきます。アボルブの働きによって休止期の髪が次のステップへ進み、髪が抜けるのです。これを初期脱毛といい、AGAが悪化しているわけではないため心配はいりません。
また、初期脱毛は約1ヵ月続くといわれています。その間、アボルブの服用をやめないようにしましょう。

アボルブ服用の注意点

・服用してはいけない人
アボルブを服用してはいけないのは、女性と小児です。妊娠中の女性がアボルブを服用すると、デュタステリドの作用でジヒドロテストステロンの生成が阻害され、男児の外性器に問題が起こる可能性があります。ジヒドロテストステロンは性機能に関する働きがあるため、このような副作用が起こり得るのです。
また、小児への使用に関しては安全性が確認されていません。AGAは思春期以降に発症するため、小児に使用する必要もないでしょう。しかし、デュタステリドは皮膚から成分が吸収されます。小児の届かない場所に保管し、万が一カプセルから漏れた成分に触れたときは、すぐに石鹸で手を十分に洗いましょう。
・アボルブと飲み合わせが悪い薬
アボルブを服用する場合は、プロペシアを服用できません。プロペシアも5αリダクターゼII型を阻害する薬のため、作用が重複します。また、CYP3A4阻害作用のあるリトナビルなどの薬との併用も不可です。副作用のリスクが高まる可能性があります。

まとめ

アボルブは、デュタステリドを主成分とする薬で、5αリダクターゼI型とII型の両方を阻害できます。倦怠感や食欲不振、性機能障害、肝機能障害などの副作用があるため、使用中にトラブルが起きたときは適切に対処しましょう。また、アボルブを処方される際に、医師から直接副作用や注意点などを確認しておくことが大切です。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

おすすめ記事