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【医師監修】5aリダクターゼとは?

  • 作成日:2020年11月30日
  • 更新日:2020年11月30日
【医師監修】5aリダクターゼとは?

5αリダクターゼとは?

5αリダクターゼとはAGA(男性型脱毛症)と密接した関係にある酵素で、AGAで悩む方は5αリダクターゼへの理解を深めることが大切です。5αリダクターゼは、AGAだけではなく前立腺肥大症にも関係しています。誰にでも存在するものですが、薬や食べ物で対処した方がいいケースがあります。ここでは、5αリダクターゼの体内での役割や薄毛との関係、抑制する方法について詳しく解説します。

5αリダクターゼと薄毛の関係

5αリダクターゼとは、前頭部や後頭部、側頭部、前立腺などに存在する酵素です。5αリダクターゼは、AGAの発症に深く関係しています。AGAは、男性ホルモンのテストステロンが頭皮の5αリダクターゼと結びつき、ジヒドロテストステロンに変化することが発端となり発症します。

ジヒドロテストステロンは、髪の成長に必要な毛乳頭細胞にある男性ホルモン受容体に取り込まれ、脱毛を促す信号を発信するようになります。その結果、髪の成長が阻害され、髪が薄くなるのです。AGAが前髪の生え際や頭頂部から薄くなるのは、前述のとおりこれらの部位に5αリダクターゼが分布しているためです。

このように5αリダクターゼは、薄毛に大きな影響を与えます。種類や役割についても確認しておきましょう。

5αリダクターゼの種類

AGAに関係する5αリダクターゼは、次の2種類があります

5αリダクターゼI型

5αリダクターゼI型は、毛乳頭細胞や皮脂腺を中心に全身に分布しています。中でも、側頭部と後頭部に多く存在します。AGAとは関係がないと考えられていましたが、5αリダクターゼI型もAGAの発症に関与しているという説があります。

5αリダクターゼII型

5αリダクターゼII型は、前頭部や頭頂部に存在する酵素です。テストステロンをより強力な男性ホルモンであるジヒドロテストステロンに変化させることで、AGAを引き起こします。前髪の生え際が後退したり頭頂部の髪が薄くなったりします。

これは、発毛や脱毛の指示を出す毛乳頭細胞にある男性ホルモン受容体が変化したジヒドロテストステロンと結びつき正常なサイクルを乱して、結果的に髪の成長を阻害しているためです。

5αリダクターゼの役割

5αリダクターゼの役割は、髪のもとである毛母細胞に指令を与え、発毛のサイクルを調整することです。男性ホルモンの影響を強く受けます。それでは、5αリダクターゼの役割について詳しくみていきましょう。

ジヒドロテストステロンの生成を促す

5αリダクターゼは、テストステロンと結びつくことでジヒドロテストステロンに変化します。ジヒドロテストステロンは性機能に関連するホルモンですが、同時にAGAの原因でもあるため、必要に応じて抑える必要があります。

前立腺肥大症の原因にも

5αリダクターゼによって作られるジヒドロテストステロンは、前立腺肥大症に関連しているといわれています。前立腺肥大症とは、男性の尿道の周りにある前立腺が肥大することで、尿道が圧迫される病気です。

ジヒドロテストステロンは、前立腺の細胞を増殖させるといわれています。つまり、ジヒドロテストステロンが作られやすい人は、前立腺肥大症になりやすいといえるのです。

男性の身体の発育にも関係

ジヒドロテストステロンはマイナスイメージが強いホルモンですが、実は男性らしい身体を作るために欠かせないホルモンなのです。つまり、ジヒドロテストステロンの生成が多くても少なくても問題になります。

ジヒドロテストステロンの量は、5αリダクターゼの量と関係しています。後天的にジヒドロテストステロンが増える原因はわかっていません。ただ、薄毛は両親から遺伝するといわれているため、ジヒドロテストステロンの量も遺伝する可能性があります。

5αリダクターゼの抑制

5αリダクターゼの抑制

AGAや前立腺肥大症を防ぐには、5αリダクターゼを抑制する必要があります。ただし、5αリダクターゼの量には個人差があるため、必ずしも抑制すべきとは限りません。薄毛が気になる方は、普段の食事を見直したり、必要に応じて治療を受けたりしましょう。

5αリダクターゼを抑制することで、薄毛の悩みが改善する可能性があります。それでは、5αリダクターゼの抑制が期待できる食べ物やクリニックで使う薬について詳しくみていきましょう

5αリダクターゼの抑制作用のある食べ物

5αリダクターゼの抑制には、次の食べ物が作用するといわれています。

ノコギリヤシ
ノコギリヤシは、ノコギリのようなギザギザの葉が特徴的な植物です。北アメリカに群生しており、日本にはありません。古くから滋養強壮が期待できる食べ物として用いられてきました。含まれる成分には、オレイン酸やリノール酸、βシトステロール、オクタコサノールなどがあります。

このうち、βシトステロールとオクタコサノールに5αリダクターゼを阻害する働きがあるとされています。ノコギリヤシそのものは食用ではありませんが、成分を抽出したサプリは販売されています。

ただし、サプリは医薬品のような働きはありません。ノコギリヤシのサプリを飲むことで、薬のような作用が得られるわけではないことに注意が必要です。
亜鉛を含む食べ物
亜鉛は、髪を作るために欠かせない栄養の1つです。髪の主成分はケラチンというタンパク質で、複数のアミノ酸が結合してできます。アミノ酸をケラチンへと合成するために必要なのが亜鉛です。亜鉛が不足すると、うまく合成できなくなり、細くて弱々しい髪になるでしょう。

また、亜鉛はストレスを受けると消費されるため、日常的に大きなストレスを感じている方は、亜鉛を意識的に摂ることが大切です。さらに、亜鉛には5αリダクターゼの抑制効果も期待できます。

健康な髪に欠かせないため、不足させないようにしましょう。亜鉛が多く含まれている食べ物は、牛肉やレバー、牡蠣、しじみなどです。
アロエ
アロエに含まれているアロインには、アロエの原液を頭皮に塗ることで、5αリダクターゼの抑制作用が期待できるといわれていますが、原液を肌に塗るとかぶれる場合があります。

アロエを摂ることで5αリダクターゼを阻害できるかどうかはわかっていません。しかしながら、摂ることで害が及ぶ食べ物ではないので、可能な範囲で摂っておくといいでしょう。アロエヨーグルトであれば、アロエを摂りやすいのではないでしょうか。
大豆類
納豆や豆腐などの大豆製品に含まれているイソフラボンは、体内で女性ホルモンに似た働きをすることから、植物性エストロゲンと呼ばれています。

エストロゲンは女性ホルモンのひとつで、イソフラボンは似たような働きをすることで男性ホルモンとのバランスが改善し、テストステロンの量が減る可能性があります。結果的にジヒドロテストステロンの量が減るので、薄毛や前立腺肥大症にアプローチできるとされています。
みかん
みかんの皮に含まれているd-リモネンは、5αリダクターゼの合成を阻害するといわれています。みかんの皮は、そのまま食べるのが難しいかもしれません。細かく刻んで料理に使うといいでしょう。

5αリダクターゼは薬で抑えられる

5αリダクターゼは、薬によって抑えられます。クリニックで処方される薬は次の2つです。

プロペシア
プロペシアは、5αリダクターゼII型を阻害するAGA治療薬です。継続的に服用することで、AGAの進行を抑えられる可能性があります。ただし、性欲減退や精液量の減少といった性機能に関する副作用が起こる場合があるため、妊活中の服用は避けた方がいいでしょう。

また、プロペシアは妊娠中の女性は服用できません。お腹の中にいる男児の性機能に悪影響を及ぼす恐れがあります。
ザガーロ
ザガーロは、5αリダクターゼI型とII型を阻害する薬です。従来、AGAには5αリダクターゼII型のみ関与しているとされていましたが、I型も関与していることがわかりました。そのため、5αリダクターゼI型とII型の両方を阻害できるザガーロは、プロペシアよりも高い働きに期待が持てます。

また、副作用はプロペシアと同じく性欲減退や精液量の減少などです。

まとめ

5αリダクターゼは、AGAや前立腺肥大症に深く関与する酵素です。5αリダクターゼの量が多いとAGAや前立腺肥大症になりやすいと考えられます。薄毛が気になる方は、早めにクリニックを受診して、プロペシアやザガーロなどによる治療を受けることが大切です。

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